絶対零度の鍵


「ねぇ、あの子、なんでいんの?」


ベットに座った状態のまま、僕が再度訊ねると、兄貴はベットの近くにやってきた。


そして小声で言う。


「彼女、暴力的な親から逃げてきたんだってさ。」


は?


どーして、そうなった?




「だから、俺ちょっと力になってやりたくて」



節目がちに心配そうに話す兄貴を、信じられないような気持ちで見つめる。



兄貴の目は節穴か?



暴力的なのは、彼女自身でしょうが。