絶対零度の鍵

「暑い…かな」


僕なりに気を利かせて、エアコンのリモコンを探してみる。

兄貴は物を使ったら元の場所にきっちりと仕舞うタイプだ。

すぐに見つかった。

設定を下げると、またさっきと同じように椅子に座って少女の顔を見つめた。


つーか、ちょっと僕も眠くなってきた。


瞼が重たく圧し掛かる。

あーあ、帰ったらゲーム三昧しようと思ってたのに。

だけどあのボス倒すまでにもうちょっとHPあげなきゃすぐに死んじゃうから、レベル上げに専念しなきゃな段階なんだよな。

そういや、予備校からもいくつか宿題出てたな。

明日も行かなきゃならないのかー。めんどくせー。

つーか、この子どうしたらいいんだろう。

いっそ兄貴に黙って帰るか。

家には屋根から登って部屋の窓から入れば良い。

なんて名案だろう。