「ずるいなあ、この寝顔…」
まつげ長いし。
肌、絶対私より綺麗だし。
藤田くんが寝てるのをいいことに、言いたい放題。
起こすのは気が引けちゃったし、手紙でも置いてけばいいかな?
冷めたらまずいってわかってるけど
なんだかこの寝顔を見てたら起こせなくなっちゃったよ。
「藤田くん
イチゴミルク、買ってきたよ。
寝てて起こせなかったから
ここに置いとくね」
紙を持ってなくて、生徒手帳のメモのところをビリッとやぶったやつ。
なんだか味気ない…。
でも仕方ないよね?
最後にもう一度だけ、寝顔を見てから部屋を出た。
あの寝顔、もう脳裏に焼き付けちゃったもんね〜!


