ヘナ〜ッと床に座り込むと、近くになんとなく藤田くんの気配がして振り向いた。
ストンとあたしの近くに腰を下ろした藤田くん。
ほっ、ほんとに藤田くんだった…。
ドッジボールのときとは違うドキドキがする。
止まらない…。
たまたまかもしれないけど、
なんであたしの近くに座ったの…。
「ジュース」
「へ?!」
内野の数や外野の数を数えてる間に、藤田くんはそっとあたしに言った。
「ジュース、期待してるから」
「えっ、あの…だから!」
そんなこと約束してない!
って言う前に、藤田くんは言葉をかぶせた。
「いつものやつじゃないと許さないから」
ドキッ。
“ いつものやつ ”って言葉が、やたら胸に刺さる。


