また一歩、じわりと攻め寄る敵。 お互いに、アイコンタクトして。 いつ投げるかをきっと確認してるんだ。 なんだか戦闘モノで、あたしたちが敵に狙われていて、必死に逃げてるみたいにみえる。 世界に、あたしたちしかいないみたいな感覚…。 「リコ」 「うん?」 すぐ近くから聞こえた藤田くんの声。 「当たりたくないなら」 「うん…」 「俺の後ろにいて」 ドキン、と胸が跳ねた。 あたしの好きがまた大きくなって、重くなるような気がした。