こんなの、絶対当たっちゃう。
どうしよう。
どう逃げたって、当たるよこれ…。
やだ、やだ…。
藤田くんも、まずいという顔で、
2人を交互に見た。
同時に投げてくるか。
時間差でくるか。
「…リコ」
「へっ…?」
急に呼ばれた名前。
ドキッとして、藤田くんを見上げた。
おでこにかいた汗が、前髪の隙間から見える。
「当たりたい?」
「…はっ?!当たりたくないに決まってる!」
だってそしたら、藤田くんと離れちゃう。
そんなの嫌だ。
ドッジボールごときにって感じだけど。
小さなことでも、少しでも近くにいたいんだもん。


