もしかして。
もしかしてさ。
今当たりそうなあたしを藤田くんが助けてくれた?
え?え?
でも、藤田くん外野だったはずじゃ。
視線を外野に向けると、
そこにはさっきまで同じチームで逃げていた何人かがいた。
そっか、最初の外野だったから戻ってきたんだ…。
「リコ伏せて!」
「え?………っひゃあっ!!!」
遠くから藤田くんの声が聞こえて、
びっくりしてしゃがむ。
頭上をヒュンッとボールが通った。
…っ、ひゃあ、危機一髪…っ。
こわ、こわあ!!!!
「ふ、藤田くんありがとう…」
お礼を言いに行くと、おでこにうっすら汗をかいていた。


