古い木の床は、あっという間に
あたしの涙を吸い取った。
あたしが抵抗しなくなると、
藤田くんはあたしを優しく自分の方へ回転させた。
「何で泣くの」
「………わかんない」
本当はわかってる。
急に目の前で泣かれて、めんどくさい女だって思われた。
「落ち着けって…。ん」
目の前に出されたピンク色のパッケージ。
イチゴミルク……。
「飲め」
「でもこれ」
「いーから飲め、何度も言わすな」
口の目の前にストローの先を持ってこられて、
藤田くんの顔色を伺う。
これ、飲むの?
飲んでいいの?
だってこれ、あたしが飲んだら…。


