「始業式までまだあるから」 そう言って、春休みぶりの資料室の中へ入った。 久しぶりに嗅ぐこの資料室の匂い。 …こんなにほこりっぽかったっけ? でもなんだか、懐かしい匂いだ。 「リコ……隣のクラスでしょ?」 いつもの場所じゃない。 あの椅子じゃない。 本棚の横にある、机の上に座らせれた。 その目の前に藤田くんが立っている。 俯き続けるあたしに、 藤田くんは小さなため息をついた。