イチゴミルク *




藤田くんが映画館の中にある待合室みたいなところに連れて行ってくれたおかげで、なんとか涙も止まった。




「リコどっか行きたいとこある?」




映画が終わっても、まだ帰るには早い時間。


少しだけメイクを直して、前髪を整える。




「…そうだなあ…あっ、ねえ、いいこと考えた!」




きっと藤田くんは、オシャレが大好きなんだってわかった。




おそろいの洋服とか欲しいなって。

ちょっとだけペアルックとかしたいなって。




「一緒の服買お!決まりっ!」




確か大型のショッピングモールが歩いてすぐのところにある。




私、こんなに思い立ったらすぐ行動!な人だったっけ?って思うくらい。




藤田くんの腕をぐっと掴んで、走り出した。




「ちょっ…俺まだいいなんて一言も…っ」