「…っ、ごめ…俺何してんの…」
ハッと我に返った藤田くんは、あたしから離れた。
「困らせた…」
「ううん…っ。全然!あたし、藤田くんが思ってるより数百倍は藤田くんのこと大好きだよ?だから離れるとか天と地がひっくり返るくらいありえないよ!!」
前のめりで力説すると、
藤田くんは切ない顔で笑った。
何があったかわからないけど、
あたしのことでさらに負担はかけたくないよ。
「…ありがとう。頼もしいね」
「だから………心配しないで」
ここであたしが泣くのはおかしい。
あたしは泣いちゃだめなんだ。
溢れそうになる涙を意地でひっこめる。


