藤田くんの虜です。
「え………藤田…今笑った…?」
そんな藤田くんに気づいたのは、
藤田くんの前に座っていた河野だった。
その声に、あたしの背中が凍りつく。
まさか、付き合ってること勘ずかれた…?
「すげーーっ藤田笑ったーーっ!すげーな古賀!」
………気づいて…ない?
あたしの顔を見て、目をキラキラと輝かせる河野。
ああ…。河野が本当にバカでよかった。
「な、俺にも笑って藤田!!」
「なにそれ」
「なあ、俺にも見せて!」
「死んでも嫌」
あの笑顔はどこへやら。
すぐに真顔に戻って、
顔を隠すようにお味噌汁を飲んだ。


