このハンバーグが、おいしくできますように。
藤田くんに『おいしい』って言ってもらえますように。
それから戻ってきた友里とデミグラスソースを作って、お皿に盛りつけた。
時間はちょうど4時間目が始まって少し経ったころ。
後片付けもあるし、ちょうどいい時間!
「完成~~!すごくない?めっちゃおいしそう!」
その友里の大きな声に、
エプロン姿のまえのんがやってきた。
「まあおいしそうじゃない!
河野くんがいる時点で期待はしてなかったけど、きっと他のみんながすごかったのね~」
「ひどっ!?」
さらりとひどいことを言ってのけたまえのんは、
自前のスプーンでフライパンに残っていたデミグラスソースを味見した。
「っ!おいしい!」
「でっしょ~?まえのん、あたしが作ったの!」
一歩前に出て、これでもかとアピール。


