「ごめん今行く。……邪魔」
女の子たちをぐいっと掻き分けて、
藤田くんはあたしの前まで歩いてきた。
なんかすごくほっとしたような顔をしてます…。
「助かった」
「あの子たち、あたしより先に藤田くんのエプロン姿見た…」
小声ですねると、
『そんなこと、ここで言うのは反則だよ』と、なだめられた。
「行くよ。河野怒ってる」
ポンと背中を押されて、友里と河野がいる場所に向かって一歩出た。
あたしが一番先に見たかったのに…。
真っ白いシャツに、紺色の普通のエプロン。
ラインで【腰で巻くカフェエプロンみたいのが本当はよかった】
って言ってたけど、さすがにそれは学校ではダメだったみたい。


