教室までの道で見つけたゴミ箱に、イチゴミルクを捨てた。
教室に戻ると、藤田くんは席に座って音楽を聴いていた。
一匹狼的なところがある藤田くんは、
あまり友達とワイワイ騒いでるところを見たことない。
…学校楽しいのかな。
ふとそんなことを思ってしまう。
後ろからそっと近づいて、名前を呼ぶ。
「藤田くん」
「………」
「藤田くん?」
これは聞こえてないな。
片方の耳からイヤホンを引っこ抜くと、驚いた顔で振り向いた。
「あ、捨ててきたよちゃんと」
その後にイチゴミルクと言いそうになって、直前で堪えた。


