は?……え?何?
掴まれるなんて思ってもみなくて。
女の子も女の子で、反論すればいいのに「分かったー」なんて軽く言い放つと、改札を華麗にくぐって去っていく。
「また電話する!」
女の子の背中に向かって声を張り上げる慎吾の横顔をただ見てるだけしか出来なかった。
姿が見えなくなるまで見送ると、慎吾は1つ深呼吸して、私を見る。
「……」
慎吾が何故女の子と別れたのかも、今何故手首を掴まれてるのかも分からなくて。
無言のまま数秒見つめ合うと、
「とりあえず。着替えよっか」
「はあ?」
はあ……息を大きく吐き出し、私の姿を見直した後、ニッコリ笑って言い放った。

