目が覚めると凄くスッキリしていた。

だけど、


「髪ボサボサ……」


部屋にある鏡で自分の姿を見ると酷い。

髪かわかさなかったからだな……

変な寝癖付いてるし。



前髪のサイドが重力を無視して上にハネてる。


「面倒くさ……」



けれどこのまま学校に行く訳にもいかず、アイロンを手に取ると、スイッチを入れて熱くなるのを待った。



――ヴーヴーヴー……

そこまでした時。ベッドの上に放置したままの携帯が震えた。