晴れ女





「苦い……」

「うまっ」


前者は私。
後者は俊。


その瞬間。


「ふふふっ」

「ふはっ、」


顔を見合わせて笑った。


私がコーヒーが、好きだからだろう。
スッゴいコーヒーの、味はするんだけど、これはかなり苦い。

形も歪だし。


「でもさ。一生懸命さが伝わるよ。俊ありがとう」


照れることなく。

いや、一番今日の中で落ち着いてたかも。
ちゃんと言葉に出来た。


そんな私を俊は横からぎゅっと抱きしめてきて……


「クールな佳奈も、照れた佳奈も。これから全部見せてね?」


私の心臓をまた踊らせた。