手を繋いだまま。
何度も行ってる俊の家。
玄関で靴を脱ぎながら、いつもはあんまり気にしないのに、誰か居るのかが気になったり。
変態じゃんよ、私。
慎吾と頭が同レベルだったのか?
やめてやめて。
それだけは嫌。
幸せな気分にしてくれた親友の彼氏を心の中で悪態を吐く。
さっきショッピングモールで買ったドーナツとコーヒーを手に俊の後を付いて行きながら、ほぐれていた緊張が増してきた気がした。
だから余計な事で気をまぎらわせようとするんだ。
今日の私は頭で喋りすぎだ。
部屋に入り、場所が決まっている訳じゃないけど、いつの間にか定位置になっているソファに腰を下ろし……
「佳奈さん。プレゼントです。って知ってるか」
ははっと。笑いながら、ベッドの下から取り出したのは。
予告をされていた物であろう可愛い箱。

