晴れ女



「おはよ。晴れたね」

「うん」

「やっべ。俺緊張してるかも」


そう言いながら、然り気無く私の手を繋いだ俊。
二人で駅前のバス停からショッピングモールへと向かった。


寒いな、とか。
映画楽しみだね、とか。

緊張とは裏腹に、いつも通りの会話。


きっと違うのは心臓の高鳴りぐらいで。

映画を見終わって、何処が良かったとか話ながら昼食をファミレスでとっている中でも、私の頬がいつもより緩んでいる気がした。


適当にブラブラした後、


「俺んち行こうか。疲れた?」

「え!!いや、うん。」

「あははは。何その反応。期待しちゃうよ?」

「な、何を?」

「ナニ、を。……ふはっ」


からかってるな。完璧に。

反応しすぎる私も私だけど。


そんなやり取りも全てがキラキラしている様に見えた、のは。大袈裟過ぎるかな。

絶対口には出さない……てか出せない。