だけどそれでいい。

そんな朝陽が好きなんだもん。


「家に着くまで話し相手になってよ」

『えー。眠いのになあ』


何とかいいながら家に着くまで喋り続けた私達。

――少しだけゆっくり歩いたのは内緒。


ちょっとでも長く朝陽の声を聞いていたいから。



『明日黒の花柄がいい』

「何で朝陽が私の下着決めるのよ」

『いいじゃん。あれ脱がしやすいしエロい』



バカでエロいけど。

優しい奴って知ってるから。



だからこのまま。

朝陽が飽きるまでこのままで居させて。