女の子と俊を交互に見た後、私の方を向いた陽菜は、ゆっくりと掴んでいた手を離した。
「ちょっと、話そうか」
声を出したのは慎吾。
その言葉にみんなが頷く。
俊の友達は部屋に先に行く事になり、慎吾と陽菜。
私と俊は、私達が入る筈だった部屋に。
中に入ると、気まずい空気が室内を包む。
慎吾の横に俊が座り、向かいに陽菜と私が座った。
「慎吾は知ってたの?」
と、陽菜が口を開く。
「うん。でもあの状況で鉢合わせると、絶対誤解するだろうから、早く部屋に入った方がいいと思ったんだよね」
「でも普通あの言い方じゃ……」
「浮気を黙認してました、ってなっちゃうよね。俺の言い方も悪かった。小谷くんごめんね」
「……いや、はぁ。それより、」
俊が。
私に視線を向ける。

