晴れ女

そのままカラオケ屋を出ようと、受付前を通り、玄関に向かおうとした私の視線の先には――慎吾が。


眉を曲げて私を見る姿に、もしかして知っていたのに黙ってくれていたんじゃないか、と。

優しさを感じた瞬間、沸き上がるのは苛立ち。


睨み付けて、横を通りすぎた……その瞬間。




――――――バッシーーーン!!!



皮と皮がぶつかる音。





振り向いた途端、今通り過ぎた筈の慎吾が。
弾かれた様に駆けた。