「佳奈ちゃんの彼氏ってさ、西高だよね?」
全て話が終わり、慎吾が口を開く。
「うん」
「今日、尾行してみようか」
「はああ?」
まさかの提案に思わず大きな声を漏らした。
すると、慎吾が
「佳奈ちゃんがやったらばれちゃうから、俺と陽菜ちゃんで」
「あ、私の顔も知ってるよ。前に会ったことあるもん」
「え?!陽菜ちゃん浮気?」
「違うし」
「漫才はいいから」
それから暫く考えて、慎吾が携帯を弄り出すと、おもむろに電話をかけ始めた。
その間私と陽菜は、お弁当を食べ進めて行き、慎吾の電話が終わるのを待った。
どうやら今日暇そうな人に電話していて。
放課後空いてるかを聞いていた。
「佳奈ちゃんが心配なのは浮気だよね?一週間佳奈ちゃんの彼氏の事尾行してみるよ」
「ありがと……ごめんね。変なこと頼んだみたいになっちゃって」
「いいんだよ。慎吾暇だから」
「陽菜ちゃん?それは陽菜ちゃんじゃなくて俺が言う台詞」
あははっ、と明るく笑う二人に私の頬も緩む。
ふざけながらも、きっと考えてくれてるんだなあと。
さっきの失言は、撤回してやろうと思いながら昼休みを過ごした。

