「じゃあ、また電話する」

「ん」



ちゅっ、と。

軽いキスをして別れた駅前。


ふんわり癖っ毛のブラウンの頭。
少し頼りない背中を見送る。


ふぅ。

小さく息を吐いて、私も帰路についた。



今まで一日一緒に居たのに。

最近彼氏の行動が怪しい。



気を紛らわす為に、携帯を取り出してリダイヤルから発信ボタンを押した。