「朝陽の所行ってもいいよ?」 手が肩に触れる直前。 ぼそりと呟いた慎吾の声に触れようとした手がピクリと動き躊躇する。 「慎吾……何言って……」 動揺が声に表れる。 声が――震えていた。 私の声が耳に届いた慎吾はゆっくり顔を上げると、その表情は柔らかい笑みを浮かべ―― 「俺、朝聞いてたんだ。二人の会話」 背中に冷や汗が伝うのをリアルに感じた。