晴れ女

空き教室に行くともう皆次々に帰り支度をしてて。


「佳奈……先に帰ったかな」


佳奈の鞄らしき物が見当たらず、携帯を取り出し、お昼のお礼をメールで打った。



脱いだ制服の紙袋を鞄に入れ、幽霊姿のまま立ち上がる。


「ウィッグは返したけどいい?」


鞄を持ち、冗談っぽく言葉にしながら慎吾に近付くと。



「慎吾?」




俯き、視線を合わせられない。

どうしたの?慎吾?



「しん……」


急にどうしたのか心配になり、肩を叩こうと手を伸ばした。