あ…… 胸にぐさりと突き刺さる。 「楽だから側においとくってのは慎吾にとっても酷だと思う」 正にその通りだ。 こんないつまでも暗くてぐじぐじした女に構ってる時間が勿体無い。 「そう簡単に好きって気持ちは消えないけどさ。慎吾の事友達以上に考えられるのかをちゃんと陽菜も考えなきゃ慎吾が可哀想だよ」 机の上に置いてある帽子に目をやる。 朝方偶然出合わせた慎吾。 向かった所はラブホだったけど、確実に私の悲しみを軽くしてくれた。 それからだ。 慎吾が目に見えて私を気遣う様になったのは。