駅迄の道を佳奈と並んで歩く。 「今日は朝陽んとこ行かないの?」 話を切り出す佳奈は暑そうに眉間にシワを寄せている。 「だって布団で寝たいじゃん」 本当は、“由紀”のゴムを付けた朝陽と居たくないだけ。 あんなに小さなゴムなのに。 “由紀”の名前が邪魔をする。 「午前中寝たのに?」 「机だと寝た気しないの」 「あれだけ爆睡してたくせに……」 「中学男子か。的な?」 ふふふ。と笑い合ってると、「あ」と口にした佳奈がポケットから携帯を取り出した。