「はい……っ」
焦ってしまい、誰からなのか確認しないまま耳にあてた。
『陽菜?』
――ドクン……
驚きと、不意討ち過ぎて声が出ない。
『陽菜?聞いてる?』
思わず口に手を当て。見えるはずがないのに、首をブンブンと縦に振った。
『今日陽菜居なかったから寂しかったんだけど?』
クスクス笑う朝陽。
朝陽……朝陽……朝陽……っ!
こんなにも泣くのを我慢してるのに。
喉は痛いし目は熱いのに。
どうしてこんなにも涙が出るの。
『俺さ、由紀の事が小さい頃からずっと好きだったんだ』
泣いてる事を悟られまいと必死に手で口を押さえる。

