晴れ女

「じゃあ俺とデートしよ?」

「慎吾今日は早苗とデートするんでしょ。私布団で寝たいもん。帰る」



朝陽の方からふいっと体を反らして前を向く。


こんな事したって朝陽が“由紀”を好きなのは変わらないのに。



少しくらい私の事で困ればいいのに。

なんて思ってしまう。



このままでいい。

そう思うのに心の奥底ではドロドロで、真っ黒な事ばかり。



午後の授業は何事もなく進み、ホームルームが終わると鞄を持って立ち上がった。



――ねむ……


本当に帰って布団で寝たい。


「か……」

佳奈の名前を呼ぼうと口を開いた途端。