晴れ女

『アイツ……彼氏に遊ばれてたらしくて。友達と花火大会来たら偶然彼氏が別の女連れてたんだと』


「そう、なんだ」


そっか。
それはショックだよね。

私は抱き合ってる二人を見たくなくて逃げたけど、ほっとけないのは分かるし、今落ち着いて考えれば大したことじゃない様にも思える。


あそこで知らない振りなんて、好きな相手じゃなくても出来ないに決まってるよ。



「朝陽今……」


部屋に居るの?
そう言葉にしようとした。





『いっちゃん……?』



――え……?



電話の向こうから聞こえてきた甘い声。

……なん、で?



『まだ寝てろよ……頭痛いんだろ?大丈夫だって。ここに居るから』



忘れる筈がない声。



なんで”由紀”がまだ居るの……?