晴れ女

「うっわ。他人のフリしよ」


佳奈は窓枠に背中を向け、お弁当箱を片付ける。


視線を戻し、朝陽に目をやると、両手で大きく手を降っている。


ヒラヒラと小さく振り返せば、満面の笑みを浮かべた。



小学生みたいにハシャぐ姿は、素直に可愛いと思う。



「“由紀”を思ってても報われないんでしょ?」


手を振る私の横でぼそりと佳奈が呟く。



「いいんだよ」



そう答える私の横顔に佳奈は、難しく笑った。