晴れ女

「わ!お前何すんだ!」

「うるさい!ここは私の部屋だ!」



言うこと聞かないのはあんたでしょ!

後は背中を向いて、浴衣を着れば朝陽には背中しか見えない。



――なのに。



「やべえ。かなり今から脱がしたい」



浴衣の右を先に肌に寄せて、左も寄せようとした時、すぐ後ろで囁いた朝陽は私の首筋に唇を落としてきた。


「ちょっ……ま……」


そのまま後ろから無理矢理前を向かされ口を塞がれた。


朝陽の手が腰を支え、胸元からもう1つの手が入って来ようとした時……




――ガチャガチャ……


「あっちー!あ。陽菜ーっ!!居んのか~?」



玄関からお兄ちゃんの声が聞こえ、



「はああああ~」


盛大な溜め息と共に朝陽の温もりが離れた。