晴れ女

その様子をクスクスと笑いながら横目で見つめる朝陽。


何よ。いいじゃん。
楽しみにしてたんだもん。

とは――口が裂けても言えず。



一瞬睨んだだけで視線は電車の外を向く。



「陽菜がいくら焦っても電車は速度をあげないよ?」


知ってるよ!だから恥ずかしくて目合わさないんでしょ!


嫌みを口にするとまた一人でクスクスニヤニヤ楽しそう。




やっと家に着いた時。
玄関の鍵を開けようと慌てて家の鍵を出してしまい、その場に落すと、


「マジで今ちゅーさせて」


笑いを噛み殺した顔で馬鹿にされた。