晴れ女

もしかして”由紀”も料理出来ないって期待してたとか?


じゃないと自分が惨めになるから?



そんな考えを無意識の内にしていた自分が、料理上手だと聞いて余計に惨めになった。


隣を歩く朝陽はいつも通りなのに。
ちょっと手を伸ばせば届くのに凄く遠く感じる。


「陽菜?大丈夫か?暑い?」


不意に視線が絡み、急に黙り混んだ私を朝陽が気遣う。


「……ちょっと暑い」

「早く帰ってエアコン付けよーな。ていうか陽菜は髪黒いから余計に暑そうだよな。前髪は短いからそうでもねえけど」


うひゃひゃっと笑う朝陽に、私も口角を上げる。