晴れ女

そんな私をからかう様にわざとらしく手を繋ごうとする朝陽の手を払いのけ、

「朝陽!」

「ひーなー。手ぇ、繋ご~」

「やだ!離せ馬鹿!」

「あははははっ」


私の反応見て遊んでやがるな……



素直になれない性格を分かってくれてるだろう朝陽は私が本気で嫌がってないのにも気付いてるだろう。


”惚れた方の負け”


よく聞く言葉だけど、本当にその通りだと思う。

きっと朝陽にはかなわない。


でも。
それでもいい。
それがいい。


”朝陽の空間”に居る事を感じる。

こんなにドキドキしてる事。



ほんの少しでも分かってるのかな?

涼しい顔で歩くイタズラな笑顔の朝陽は鈍感だから――きっと分かんないんだろうな。



「……かき氷食べたい」

「火照った体を冷やす為に?」

「…………」

「かーわーいー」



肩にグーパンチをすると笑いながら大袈裟に痛がる様子を見せる朝陽に思わず私もつられて笑う。





朝陽が大好きだ。