晴れ女

私が慌てないから面白くないのか。

少し眉を曲げた後、またニヤリと笑ったかと思ったら。


「あ!さっきのホテル代か!」

わざとらしく声を張り上げた。

し、慎吾!あんたデカイ!声がデカイから!



「今から卑猥な会話してほしくなかったらその財布はしまって?」


声のボリュームを落とし、ぼそりと言う。

くそう。意地でも受け取らないつもりだな。

少し戸惑ったものの、素直に財布をしまった私。



けれど、やっぱりお金を全て出して貰うのは気が引ける。

もしかして凄く高いかもしれないし。
かと言っても慎吾は受け取りそうにもない。


仕方なく、肩をすぼめ。

「ありがとう」と言葉を落とした。