晴れ女

結局顔を洗って髪をとかしただけでホテルを出た。

「カラオケもあったのに~」

「あんな所で歌えるか!」


そのままの足でファミレスに向かい、それぞれ注文すると、水を飲みながら携帯をチェックした。


――着信なし……か。



ちょっとだけ期待したのにな。

携帯をバックに突っ込み財布を出す。



「慎吾、さっきのお金……」

小さな声で口にすると、ん?と返され、続け様に「ああ!」と口にしたかとおもうとニヤリと笑った。



「何の話?」


ちょ……!絶対今分かった顔したくせに!

口に出来ない事分かってて言ってやがるなコイツ……



「……私も出すからいくら?」

そんな目論みには気付いてない振りをして口にした。