ナースコールをして、目が覚めた事を知らせると、

検査室で検査するために車椅子で運ばれていった遼。


しばらくして、戻ってくると。


「これ何?」

テーブルの上に置いてあったカップケーキをみて、首をかしげる遼。

「あ、それ…バレンタインにあげようと思ってたチョコ。作れなかったから、今日作ってきたんだ」

「俺、このチョコが食いたくて目を覚ましたんだわ」

そう冗談を言う遼は、もういつもの遼で。

また泣きそうになる。