―翌日― 「ありがとうございました。」 「肩はなるべく動かさないようにしてくださいね。」 「はい、分かってますよ。 では、失礼します」 医師と看護師に俺らは頭を下げ、母さんの車に乗った。 車の中には亜華海と海影がいて、運転するのは兄貴だ。 そして、俺の隣にいるのは杏夏。 今日は退院だからみんなで迎えにきたらしい。 母さんは仕事だからここにはいないが、今日は早めに帰ってくる。 「杏夏、今日からは俺らの家に住めよ??」