吃驚した。 部屋はピンクと白で統一されていて、一見可愛らしい部屋に見えたが、 物は床に散らばっていて、物によっては壊れているものもあった。 動けずに呆然としていると後ろから声が聞こえた。 「…何してんの。そこじゃない」 杏夏はそう言って隣の部屋のドアを開けた。 そこは真っ白な部屋で生活感が全くない部屋だった。 私たちは腰を下ろし、杏夏と向かい合った。 沈黙が続いた。 それを破ったのは杏夏だった。