「…泣けよ。 お前のことだからそれから泣いてないんだろ?」 「…泣いてないよ。 泣けるわけねぇじゃんか… 爺ちゃんだってたった一人の息子を亡くしたんだよ? オレだけが泣くわけにはいかねぇじゃんか」 当時小学生だったひーが両親を亡くして泣かなかった? 「子供が大人に遠慮なんてすんなよ! 子供は子供らしく泣けばいいんだよ!!」 俺が怒鳴るとひーはポロポロと静かに涙をながした 「ゴメン…」 何度もそうつぶやきながら…