こんな至近距離で見つめられて、息をすることすら忘れそうだ。
指先から温もりが伝わってきて、ドキドキする。
こんな場所、さっさと出なきゃ。
「本当にありがと、和樹。商談の件だけど、改めて契約書を作ってくるね」
ほとんど乱暴に書類を拾い上げると、カバンに押し込んだ。
「じゃあね、和樹。また……」
立ち上がり、カバンを取ろうとした瞬間、和樹に腕を掴まれてしまった。
「待てよ、美希。そんな簡単に帰すかよ」
怖いくらい強引にわたしの腕を掴んだまま、壁際へと追い込む。
「手、離してよ……」
「はい、離したよ。でも、ここからは逃さない」
手を離してくれた和樹は、代わりにその手を壁に付いたのだった。
これじゃあ、逃げる隙もない。
「美希、ずっと会いたかった。高校生の頃から、お前が好きだったから」
わたしを見下ろす和樹は、口角を少し上げて笑みを浮かべている。
「ホントに……?だって、そんな素振り全然無かったじゃない」
逃げ場を失っているのに、ときめくのは何でだろう。
ほとんど和樹に支配されてる……そんな状況すら、心地良く感じる。
「あの頃は、ガキだったから。美希に告白する勇気が無かっただけ。拒絶されるくらいなら、友達でいたかったんだ。だけど……」
「だけど?」
だけど、何?
その続きを早く聞きたい。
指先から温もりが伝わってきて、ドキドキする。
こんな場所、さっさと出なきゃ。
「本当にありがと、和樹。商談の件だけど、改めて契約書を作ってくるね」
ほとんど乱暴に書類を拾い上げると、カバンに押し込んだ。
「じゃあね、和樹。また……」
立ち上がり、カバンを取ろうとした瞬間、和樹に腕を掴まれてしまった。
「待てよ、美希。そんな簡単に帰すかよ」
怖いくらい強引にわたしの腕を掴んだまま、壁際へと追い込む。
「手、離してよ……」
「はい、離したよ。でも、ここからは逃さない」
手を離してくれた和樹は、代わりにその手を壁に付いたのだった。
これじゃあ、逃げる隙もない。
「美希、ずっと会いたかった。高校生の頃から、お前が好きだったから」
わたしを見下ろす和樹は、口角を少し上げて笑みを浮かべている。
「ホントに……?だって、そんな素振り全然無かったじゃない」
逃げ場を失っているのに、ときめくのは何でだろう。
ほとんど和樹に支配されてる……そんな状況すら、心地良く感じる。
「あの頃は、ガキだったから。美希に告白する勇気が無かっただけ。拒絶されるくらいなら、友達でいたかったんだ。だけど……」
「だけど?」
だけど、何?
その続きを早く聞きたい。

