「俺が送ってくよ!家どの辺?」







「へ?!や、そんな一人で大丈夫です!!!」







「いや、この時間に一人で帰らせる訳には行かないよ。仮にも部活で遅くなったんだし」








「でも・・・・・・」






チラッと青木先輩の方に視線を移すと、颯斗くんが青木先輩を起き上がるのにすごく苦戦していた







うわぁぁ・・・すっごく大変そう・・・








「青木先輩達を、送っていかなくて良いんですか・・・??」








「あー大丈夫大丈夫。それは後輩がやってくれるから」






そう言って隣に立つ瀬尾くんの肩にポンっと手を置く雅樹先輩







「げっ・・・俺、青木先輩送ってくんすか?」






「じゃ、よろしく」







「えぇぇぇええ」







「行こ、迷子ちゃん」






「え、ちょ、雅樹先輩っ?!」





気だるそうな瀬尾くんを気にかけることなく私の手を引いて部室を出る雅樹先輩






「・・・良かったのでしょうか?」







「うん、大丈夫大丈夫。あとは残った人間でどうにかするっしょ」






あぁ・・・突然の事だったから部長愚か誰一人として挨拶せず出てきちゃったよぉぉ・・・