「雅樹、琴姫ちゃんなに考えてると思う?」
伊藤先輩が雅樹先輩に振る
ん?
私、そんな考えてる顔してたかなっ?
「"あの人どっかで見たことある"って考えてると思います!」
っ?!
「な、なんで分かったんですかっ?!」
「迷子ちゃんのことなら何でもお任せっ!」
「え、ちょ、なんでですかっ?!?!!」
「そんで、誰を見たことあるの?琴姫ちゃん」
改めて伊藤先輩に真面目に聞かれたので真面目に返すと
「・・・瀬尾くん?」
「え、おれ?」
何事っ?!っと驚いた表情をする瀬尾くん
そんな私たちを目の前に少し考えこんだ雅樹先輩が何かを閃いたかのように私に問う
「迷子ちゃん何組?」
「え、1-A・・です。」
「瀬尾は?」
「Aです。」
ーッ?!!!!
「「「それだ!」」」
「今日クラスで見かけたんだ!あ、そうじゃん!思い出せてすっきりしたぁ〜雅樹先輩ありがとうございます♪」
「クラスメイト気づかないとか琴姫ちゃんやばいなっ」
「しょっ、しょうがないです!まだ2日目ですからっ!!」

