まったく、この人達は
まあ、俺がいれば大丈夫か
「じゃ、ちょっと待ってて下さいよ」
四人の先輩にそう言い残し、俺はキッチンへ一目散に向かう
調理場を覗くと、さっきまで此処に居たハズの琴姫の姿が見当たらず
偶々直ぐそばに居たクラスの女子に声を掛ける
「なぁ、琴姫しらね?」
「櫻田さんならさっきオトコの人に呼ばれて教室から出て行ったみたいだよ?」
は?オトコ?
「そういえば、戻ってくるの遅いかも」
「ーッ?!」
その言葉を聞き、直ぐさま嫌な予感がした
気づけば俺は教室から飛び出していた
【kotoha side】
「なっ・・・」
なんなのよぉぉぉ
私のことを呼んでる人がいるって言われて廊下に顔を出してみたら
私の事を呼んでたであろうその人にイキナリ腕を掴まれて

