「俺、着替えるついでに雅樹先輩の荷物持ってきますよ!」
そう言って私と雅樹先輩を残し再びグラウンドへ向かった颯斗
「・・・充分に注意は払いますが、万が一痛かったら言ってくださいっ。」
「はいよ。ありがとう」
私はセッセと雅樹先輩の足の手当てに掛かる
「大丈夫・・・ですか?」
傷口を消毒しながら心配になりそう問いかけるものの
じーっとワタシを見て微動だにしない雅樹先輩
「・・・センパイ?」
「・・・"大丈夫じゃない"って言ったら、何かしてくれる?特別なコト」
「へ?!とっ・・"特別なコト"って・・・?」
「なあ、迷子ちゃん。オレの・・・俺のソバにいてくれない?」
「えっ・・・・・」
何とも理解の難しい雅樹先輩の言葉に思わず包帯を巻く手が止まる
「今日、確信したわ。前に立つ迷子ちゃん見て、本気で俺のソバにいてほしいと思った。
好きだって、思った」
「えっ・・・なっ・・・えっ・///」
予想だにせぬ出来事に思考回路ショート寸前っ

