「皆、ホントごめん。
これからに役立つとおもったんだが・・・俺の安易な考えが皆を危険に晒してしまった・・・」
静かなグラウンドで皆に向けて一人頭を下げる部長
「部長のせいじゃないって!」
「そーっすよ!頭上げてくださいよ、部長!」
皆、そう言って部長を責める人はホントに誰一人いなかった
やっぱり、サッカー部の皆ホントに仲良くて優しくて、素敵な人達ばかりだなぁっ
「今年の地区予選ぜっってぇ勝ってやろーじゃん!!」
そう声を上げる青木先輩に皆が"おー!"と乗っかる
いつもの楽しそうな雰囲気にホッと心を撫でる
「雅樹、悠暉、お前らには本当に迷惑を掛けた。ごめん」
「俺は全然っ!スポーツは怪我してナンボっすよ!」
「琴姫ちゃんも、怖い思いさせてごめんな。」
「いえ・・・私も全然っ!」
「悪いが・・・雅樹の手当てお願い出来るか?」
「もちろんですっ!」
颯斗の肩を借りて何とか旅館の一階部分にある医務室へと雅樹先輩を導く

