「よしっ!たつみ、交代いけるか?」
「はい!」
「悠暉はベンチに戻ってマネージャーに手当てしてもらえ」
「や、ケド・・・!」
「"ケド"じゃない。ここは皆に任せて安静にしとけ」
「・・・・・・・・はい。」
瀬尾くんが承諾したことにより試合が再開される雰囲気が漂ったので
部長とわたしで瀬尾くんを支えながら3人でベンチへ戻る
部長が横に立ち、私達二人でベンチに腰掛け瀬尾くんの手当てに掛かる
「・・・大丈夫?」
瀬尾くんの右肩は青く腫れていて、とても痛々しい
「オレ・・・」
自分が怪我なんかしなければ・・・とでも言うかのように重い表情を浮かべる瀬尾くん
「瀬尾くんっ・・・大丈夫だよ!今日は皆が頑張ってる試合、私と一緒に見てくれるっ?」
「櫻田・・・」
「瀬尾くんがベンチ入りなんて、もー2度とないかもよ?てか、ないね!
一緒に試合応援できるの今日が最初で最後!だから、先輩達が頑張ってるように私達も応援頑張ろうっ!」
「・・・・・・おうっ」
瀬尾くんの肩に湿布を貼り、包帯を巻きながら自分なりの言葉をかける

